前屈すると自分に合うロードバイクのフレーム形状がわかるという話。

フレームの形状は体に合ってますか?

ロードバイク を買う際には、デザインも大切ですが、体型に合っているフレームかどうかも重要です。身長や股下などでフレームサイズを決めたりすることはよく知られていますが、実はフレーム形状にも人によって合う・合わないがあることはご存知でしょうか?

ロードバイクのフレーム形状は大きく分けて2種類

今回は2020年のMERIDAのロードバイクを例として取り上げます。

ホリゾンタルフレーム

トップチューブがホリゾンタル(水平)になるように設計されたフレームです。主にレース向けのフレームやエアロ形状をしたフレームはこちらのタイプが多いです。
MERIDAではREACTOがこのタイプです。
REACTO DISC 10K-E 引用:https://www.merida.jp/lineup/road_bike/reacto_disc_10k-e.html

スローピングフレーム

トップチューブがヘッドチューブからシートチューブにかけて下がるように傾斜しているタイプのフレームです。
このフレームの自転車は上体を起こした楽な姿勢で乗ることができます。またシートチューブが短いため、シートポストの長さを調整することで幅広い身長に対応することができます。
MERIDAではSCULTURAやRIDEがこのタイプです。
SCULTURA DISC 8000-E 引用:https://www.merida.jp/lineup/road_bike/scultura_disc_8000-e.html

RIDE 80 引用:https://www.merida.jp/lineup/road_bike/ride_80.html

前屈するだけで最適なフレーム形状を診断

体の柔軟性とフレーム形状は関係があり、前屈するだけでどっちのタイプが自分に向いているか簡単に見極められます。判断のポイントは前屈した際に手が爪先に届くかどうかです。

爪先に手が届く=ホリゾンタルフレーム向き

爪先に手が届くということは、太腿の裏や腰まわりの筋肉の純軟性があるので、前傾姿勢を楽にとることができます。体の柔軟性が高い方は、前傾姿勢をとりやすいホリゾンタルフレームが向いています。
現在ホリゾンタルフレームに乗っている方で、乗っている最中に体に痛みなどの不調が出てしまう方は、体の柔軟性に問題があるかもしれません。体の裏側の筋肉をストレッチすることにより症状が改善する可能性があります。

爪先に手が届かない=スローピングフレーム向き

爪先に手が届かない人は、太腿や腰回りの筋肉の柔軟性が低い傾向があります。体の柔軟性が低いと前傾姿勢をとりづらく、無理に前傾姿勢を深くすると体の裏側の筋肉が突っ張ってしまいます。そうすると太腿裏のハムストリングスなどの大きな筋肉をうまく使うことができません。
スローピングフレームは乗車している時に上体を起こしやすく、体が硬い人でも楽に乗ることができます。上体が起こせると太腿裏の筋肉などが動かしやすく、大きな筋肉を使って楽に漕ぐことができます。
またスローピングフレームはポジションの調整がしやすいという特徴もあります。自転車乗っているうちに体の柔軟性が出てきたら、サドルの位置を調整したりハンドル位置を下げるなどして、徐々に前傾のポジションに変えてみてください。

体が柔らかい=フレーム形状の選択肢が広がる!

これは自転車乗りにとっては重要なことです。なぜなら乗りたいと思った自転車が自分の体にフィットする確率が高まるのですから。体が柔らかいことはロードバイクにおける正義です。

体の柔軟性に合わせたフレーム選びを!

どちらか迷っている場合はスローピングフレームを選んでおけば間違いないでしょう。スローピングフレームはポジションを調整しやすく、ある種万人向けとも言える懐の深いフレームです。
ホリゾンタルフレームは乗る人を選びます。体が硬い人がホリゾンタルフレームに乗る場合はストレッチに力を入れる必要がありそうです。

参考資料

How To Choose The Correct Size Of Road Bike Frame - GlobalCyclingNetwork
ロードバイクフィッティング研究 Lv.14 - 柔軟性とハンドルバーのセッティング - ゼロから始めるロードバイク

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