パワーメーターが標準装備になる日も近い?
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Sensitivus社が発表したセンサーモジュール 引用:https://sensitivus.com/news/ |
6ドルというのはあくまで製造業者向けの価格らしいのですが、今までのパワーメーターの価格帯からするとゼロが2つ足りないレベルの価格破壊です。パーツの仕入原価が下がるのですから、当然製品価格も下がるはず。近い将来パワーメーターが5,000円程度で手に入るようになるかもしれませんね!
そもそもパワーメーターとは何か?
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パイオニアのパワーメーター 引用:http://pioneer-cyclesports.com/jp/products/sensor/sgy-pm930h_sgy-pm930hl_sgy-pm930hr.html |
パワーメーターは高額な自転車機材の1つで、プロの自転車選手やアマチュアの中でも主に競技志向の強い方などが導入しています。片側クランク方式の安いパワーメーターでも現在は3万円以上します。
パワーメーターはホイールなどのパーツと違って、これをつけたところで走りが変わるといった代物ではないので必須アイテムとはいえません。でも自転車乗りはなぜか憧れてしまう機材の1つなんです。
パワーメーターを導入するメリット・デメリット
そんな自転車乗りの憧れであるパワーメーターが値下がりするのは喜ばしい事なんですが、レースに出ないような一般ライダーがパワーメーターを導入してどんなメリットがあるんでしょうか?パワーメーター導入のメリット
自分の能力を可視化
パワーメーターがあれば自分の脚力を数値化して確認することができます。これができるとペースコントロールがしやすくなり、ロングライドイベントでも完走しやすくなるでしょう。自分のW数がわかると、FTPやパワーウエイトレシオなどの専門的な数値も割り出すことができます。効果的なトレーニング
目的にあったトレーニングができます。自分のパワーが確認できれば、日々の練習で適切なトレーニング強度を設定することができます。心拍計とセットで使用することで、より効率的なトレーニングをすることが可能になります。ペダリングスキルの向上
パワーメーターの中にはペダルにかかるパワーの方向(ベクトル)まで計測できるものがあります。これを使うことによってペダリングを分析することが可能になり、効率的なペダリングを習得することができます。パワーメーターのデメリット
価格
現在のパワーメーターはなかなか高額です。それゆえ一般ライダーが簡単に手を出せるような機材ではありません。Sensitivus社の6ドルパワーメーターが普及したら、このデメリットは解消されます。心拍計程度の価格でパワーメーターを手に入れられる未来がそう遠くないところまで来ています。
心理的な限界を作ってしまう
これは主にレースに出場する方向けの話です。選手が自分の最大W数を把握しているがゆえに、レース中にオーバーペース気味になった際に弱気になってしまったり、W数で調子を測ってしまいレースで本来の力を発揮できない事もあるようです。ヨーロッパのプロチームの中にはレース中のパワーメーターの使用を禁止したチームもあります。選手の中でもパワーメーター不要論を唱える人はいるようです。
しかしこれはあくまでレースにおける話です。レースに参加しないホビーライダーにとってみればこのデメリットは無いようなものです。レースじゃなくてトレーニングに生かしましょう。
パワーメーターの普及は自転車乗りにとって良い事!
パワーメーターがあれば自分の脚質も分析することができますし、トレーニングをより効果的にすることができます。ペダリングの分析もできれば効率的に自転車を漕ぐ方法も身につけられるでしょう。プロが行っているトレーニングを真似ることもできるようになるかもしれません。つまりパワーメーターを使ったトレーニングは自転車の総合的なスキルアップにつながるのです。
じゃあいつから安くなるの?
具体的な時期は今のところわかりませんが、少なくとも2021年には何かしらの製品が発表されているのではないでしょうか。発表には以下のように書いてありました。
Full integration of the technology into a crankset can take as little as 3 months for a dedicated manufacturer.ざっくり訳すと「このテクノロジーをクランクセットに組み合わせるのは、専用メーカーの場合、3ヶ月しかかりません。」とのこと。
これはあくまで個人的な予想ですが、今年中に開発に着手するメーカーが現れれば、2020年中に開発と生産、早ければ2021年に発売という流れでしょうか。…というかなってほしい!
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